半沢直樹-白井亜希子のファッションに関する一考察

このドラマ、衣装の使い方が本当に上手。

登場人物を
「わー!この人、あやしそう!この人は、半沢直樹の敵になる人だ!」と分かりやすく視聴者に伝えるために、役者さんにどんな服を着せるか、は大変重要です。

白井亜希子大臣が画面に映ったとき、視聴者のほとんどの人がそう思ったはずです。
もちろん、江口のりこさんの迫力ある演技があってこそですが、衣装やヘアメイクの力も大きい。

1.色
真っ白の服、もしくは白に黒のインナー

ポイントは真っ白であることです。オフホワイトじゃない。
オフホワイトだと優しさや温かい雰囲気になるのですが、真っ白に圧を感じます。
黒のインナーと真っ白のコントラストもかなり強いイメージを与えます。
白の色彩心理のネガティブイメージは「冷たい、冷淡、完璧主義者、薄情」です。

2.衿の形
女性らしい丸首や、ノーカラーのジャケットではなく、男性のスーツと同じテーラードタイプです。デザインの中に「直線」が多いので、シャープでクールな印象になります。

役者さんのイメージをわかりやすく視聴者に伝えるための印象操作ともいえる衣装のチョイス。
色彩心理や、デザインに注目してこのドラマを見てみると、また違った面白さがあります。