謝罪の際のスーツのマナー


「外見は中身の一番外側」という言葉があります。

人はつねに「外見」で判断されるものです。「メラビアンの法則」でもあるように人の印象の93%は「話の中身」以外の目からの情報(服装やボディランゲージ)で形成されます。

結論からいうと、葉梨法務大臣の謝罪の際の服装が悪かった…
葉梨大臣の周りに服装を注意してあげる人がいなかったのかと残念に思います。

服のマナーが悪かったせいで、国民やマスコミに与える印象がさらに悪くなったと推察します。


葉梨さんの謝罪の際の服。これは、謝罪する時に着る服ではありません。
スーツ:トーンの明るいグレーベージュ、ストライプ柄、白のチーフ
シャツ:サックスブルー
ネクタイ:イエローのストライプ
全体的に明るく軽快な印象を与えます。

何を着ればよかったかというと一例ですがこんな感じがよろしいかと思います。
スーツ:濃紺無地、できれば艶の少ないマット生地
シャツ:白無地
ネクタイ:無地(政治家なので)、青系暗めのトーン

スーツのマナーをもっと詳しく説明すると、特に政治家の謝罪会見の際のスーツの色は、ネイビーを選びます。
青色系は全体的に「信頼・誠実・知的・真面目」といった印象を人に与え、それぞれ色の濃淡によって印象が変わります。


トーンが明るくなるにつれ、フォーマルな堅い印象から、ややカジュアルダウンした親しみやすい印象に和らいでいきます。
謝罪の際には、無地のダークネイビーを選びます。

ネクタイの色も、色彩心理の観点から鎮静効果のある「青か紺」のネクタイを選びます。逆にイエローから連想するる抽象的なイメージは「明るさ、陽気、ゆるみ、甘え」。謝罪の際には最も相応しくない色といえます。

ネクタイの柄も無地か無地に近い柄を選ぶべきでした。ストライプの柄が持つイメージは「矢をイメージした戦う攻めの柄」。決起集会や出陣式の際にはストライプを選びますが、謝罪の際には最も相応しくない柄といえます。

人はほぼ「目から入る情報」、しかも3秒以内で「人」を判断します。
どんなに心の中で謝る気があったとしても、それを言葉にしても、服装が与える印象で、「あー、この人は謝る気がないな…」、「なんかこの人、本当に悪いと思ってるのかしら」と思われれば、もう取返しがつかないと言っても過言ではありません。

SNSの写真やマスコミの書き方など、「一瞬」で判断される昨今。
少なくとも服装などの外見で悪い印象をもたれることがないよう日頃から注意すること、そしてTPOにふさわしい服装のマナーを知って実践することがとても重要です。